明治学院大学 一般入試英語対策について

YouTubeにある『明治学院大学「一般入試英語対策」の"ココ"がポイント!』(担当:ヴィーシィ・アレキサンダー准教授)を自分なりにまとめてみました。
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2013年度入試からの出題形式の変更

変更内容

2012年度までの旧形式からの変更は以下のようになっている。
1.長文(10の選択肢から正解を4つ選ぶ)→1.長文(選択肢問題5問、マークシート
2.会話(空白補充問)→2.対話文(選択肢問題5問、マークシート)
3.短文(選択肢問題4問)→なし
4.文法(間違った箇所を選ぶ設問8問)→なし
5.長文(選択肢問題4問と英文和訳2問)→3.短文の日本語にある要約(200字以内)
6.英文エッセイ(約150語)→4.英文エッセイ(100~150語)
更新の理由は、時間に対する問題数の多さ、実際に使える英語能力を的確にはかるため(自然な英語らしい表現ができるか)であった。
新形式による点数配分は各大問ともほぼ同じ。そのため、自分の強みの部分をしっかりと解くことができれば、高い点数を臨むことができる。

大問1 長文の理解

内容

主に現代の課題を取り上げる
昔の古い本からではなく、現代のニュースや問題を取り上げる。新聞読んだり、ニュースを見たりしたほうがいい。長さは500語。受験生のレベルに相応しい単語が使用される文章。難しい単語は注意書きに訳を示しておく。そのため、受験生にとってはそれほど読むのは難しくない。
小問は5問。質問は、長文のテーマ、趣旨、内容理解、著者の意図に関するもの。つまり、これは根本的な理解ができているか知るためである。授業での勉強やニュースを見ていれば、決して難しいものではない。

勉強方法

1.英字新聞のウェブサイトを読むようにする。
知識も深まるし、英語の勉強にもなる。社会人としての英語も身につけられる。
(以下、サイト例)
The Asahi Shimbun
www.asahi.com
The Japan Times
www.japantimes.co.jp
The Manichi
mainichi.jp
The Japan News(旧Daily Yomiuri)
the-japan-news.com
2.海外新聞・雑誌のサイトを見る
アメリカ
www.washingtonpost.com
イギリス
www.theguardian.com
オーストラリア
www.smh.com.au
カナダ
vancouversun.com

大問2 対話文の理解

内容

現代トピックスに関する対話(例:言語教育に関する内容)。大問1よりも、現実的な会話となる。250語程度。対話は、教員と学生、社長と社員、NPOで働く方の会話など。
小問は選択形式の5問。対話テーマや対話者の意見、態度、目的などを聞く問題になっている。(注意:聞き取り試験ではない)

勉強方法

大問1での勉強が役立つ。この他にも、対話なのでネットでラジオやディスカッション番組を聞くようにする。いhttp://www.bbc.co.uk/radio4
イギリスBBC
www.bbc.co.uk
とくに、ラジオ4はおすすめ(らしい)。
www.bbc.co.uk

大問3 大意要約

内容

現代の課題を取り上げている文章で、250語程度の短文。これを200字の日本語で要約する。文章の主な内容を理解しているか、著者の意図を理解しているか、要約に重要な情報・事例とそうでない情報を見極めているか調べる問題。
重要な点
要約は翻訳とは違い、わからない言葉が多少あっても高得点は取れるが、何を書き、何を省略するか、別な知的チャレンジがある。英語を読んで、自分のフィルターを通して書く。翻訳ではないので、全てを各必要がない。

勉強方法

大問1,2と同じようなニュースや雑誌サイトからも短い文章を読んで要約を練習する。読んだ英語の文章を、両親や兄弟、知り合いなどに自分で話すようにすると良い。
time.com
magazine-directory.com

大問4 英文エッセイ

内容

指定された質問について、自分の考え、意見を述べる問題で100~150語で書く。これも、現代社会に関する問題である。ここでは、自分の意見を述べることが非常に重要である。大学の授業では、自分はどう思うか述べることが多くなるため、自分の考え方を上手にまとめて、どのように表現するか調べるための問題。
この問題では、意見の明解さ、文章の構成、文法、スペリング、句読法を評価する。そのため、文法の強い人が力を発揮する。しかし、文法が弱い人も、きちんと自分の意見を述べることができれば、高く評価される。学生がどのような人間が知りたいと思って、この問題を作っている。
重要な点
参考書などからとって形式的な答えな丸暗記は利用しないように。受験生の自然な英語能力をはかるので、形式的な表現にはあまり頼らないようにすること。(受験生が多く使うようなセリフは良くない。採点している時に、多く見かける言い回しなどがある。)

勉強方法

授業で文法等をしっかり勉強した上で、自分の意見をまとめて述べる力をつけること、また、英作文の練習を繰り返し行うこと。学校の先生などに添削してもらうと良いでしょう。自分で挑戦してみること。英語で書く事が自然になると良い。

赤本について

赤本も、旧形式について載っている年度もあるので気を付ける。しかし、旧形式の赤本に書かれている
「まず求められているのが文章の概要と要点を把握する力である。」
「文章全体の流れの中でどのような意味をもつのか考えながら読む習慣を付けよう。」
などは役に立つ記述である。