これから大学を決める人に読んでもらいたい、音真司『Fランク化する大学』

「Fラン大」や「大学」に関する本を読みたいなぁと、学校の図書館の”勉強方法”や”大学教育論”といったものが並ぶ本棚を見ていたときに見つけました、
「Fラン化する大学」
www.shogakukan.co.jp
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2016年10月3日に発売されたばかりの、新しい本です。


この本は、3つの大学で非常勤をしていた経験がある音真司さんが、大学の実態について書いた新書です。どのようにすれば、中学生以下(勉強面も精神面も…)の学生たちの実情について書いてあり、高校生にとっては”大学”について描いていた世界と異なって、おどろいてしまうかもしれません。しかし、これが”良くない大学”というもの。
また、この本では学生たちがうまく授業に心が向くように、いろいろ考えた音さんの方法が書かれているので、大学や短大・専門学校で教えている先生にも読んでもらいたい一冊です。

「Fラン(Fランク)」とは、大手予備校が大学入試ランキングで「Fランク」枠を決めたのがはじまり。Fはフリー,ボーダーフリーを意味しています。(=受ければ誰もが合格する大学) (「Fラン化する大学」より要約)

しかし、「Fラン」に分類されないような大学でも、「Fラン」のような大学と同じ実情になっていることを、大学での実体験や、社会的な数字(少子化と大学数の増加、大学進学率の上昇など)で説明しています。


この本のよいところは、よい大学の見つけ方を約20ページに渡って教えてくださっている部分です。高校生が見落としがちな”就職率”の罠大学のパンフレットの見方などを細かく説明してくださっています。
ネームバリューや偏差値ではわからない大学の本当の姿を見るには、自分で動いて調べなければなりません。知らないと、「こんな大学生活を想像していたのではない!」と後悔してしまうかもしれません。

大学センターもうすぐの時期ですが、まだ、間に合います!受験生のみなさん、そしてもうすぐ受験生のみなさんに読んでもらいたい一冊です!!!


「Fラン化する大学」についてのネット記事
ddnavi.com
alltag.hatenablog.jp